信頼していた人からのストーカー被害
投稿日:2021年09月16日
最終更新日:2021年10月15日
最終更新日:2021年10月15日
当社に相談してこられた奥様(依頼者)のお話です。
夫の職場の同僚男性家族と約10年、家族ぐるみの付き合いをしていたそうです。依頼者:奥様(30歳代)神奈川県某所一軒家住まい
夫:(2歳年上)、女児1人
対象者:夫の同僚男性(対象者)都内某所マンション住まい
妻(30歳代)、男児1人
月1回の割合で、依頼者宅の庭において双方家族でバーベキューをしていた。
ある日のバーベキューでたまたま対象者と依頼者が二人きりになったタイミングで対象者が「奥さんのこと前から好きだった、奥さんは俺の事どう思ってる?」と言ってきた。
突然の事だったため奥さんは動揺したが軽くあしらった。
その後も平日の昼頃に何度となく奥さんの携帯に対象者から電話があり、しつこく「愛の告白」をしてきたそうです。
奥さんは怖くなり、意を決して夫に相談したところ、対象者を怒鳴りつけなんとか事が収まった。
数日経った平日の昼頃、依頼者が近所のスーパーに買い物に出掛けた際、突然目の前に対象者が現れ「本当に愛してるから受け止めてほしい、この事はあいつ(夫)に黙っててほしい」と。
怖くなり急いで帰宅し、会社にいる夫に電話。
対象者は午前中から営業で外回りしていて当然会社にいなかったそうで、仕事中にストーカー行為をはたらいていた。
夫が帰宅後、対象者の奥さんに事のすべてを話し、翌朝会社の上司にも相談。
しばらくして対象者は地方の支社に転勤になり、家族ぐるみの付き合いは一切無くなった。
対象者は単身赴任している様子であるが、新たな居住先は不明。
しかし依頼者はスーパーで出くわした時の対象者の眼つきが怖くてトラウマになり、子供も小さく不安で仕方ないため一カ月くらい自宅周辺を見張ってほしいとの事で当社に依頼されました。
その間、小学校への女児の送迎は、おばあちゃんが担当。
さっそく対象者の新たな勤務先と依頼者宅の二ヶ所を24時間体制で調査開始。
調査初日
8:20
対象者がスーツ姿で出勤。
10:05
対象者が勤務先を出て、最寄駅より電車に乗車。
某駅で乗換え、新幹線に乗車し東京方面へ。
12:15
対象者は東京駅で降車し、某線に乗換え神奈川県方面へ。
依頼者宅周辺警戒の別班調査員に連絡し、警戒レベルをMAXとする。
依頼者に連絡すると怯え始めるが、夫に電話してもらう。
12:45
案の定、対象者は依頼者宅の最寄駅で降車し、依頼者宅方面に歩き出す。
12:50
対象者は依頼者が買い物時に利用しているスーパーに立ち寄り、店内を見渡している。
確実に依頼者を探している様子。
13:00
対象者は店外に出て、依頼者宅方面に歩き出す。
13:05
対象者が依頼者宅付近の公園内ベンチに座り、依頼者宅方向を凝視している。
周囲を警戒している様子で依頼者宅には近寄らない。
公園と依頼者宅との距離、約30m。
14:00
対象者が突然立ち上がり、依頼者宅を周回し、再び公園に戻ってベンチに座り、気持ち悪いくらい依頼者宅を凝視している。
15:00
依頼者の子供が、おばあちゃんと一緒に帰宅する。
16:30
対象者は食事やトイレにも行かず、依頼者宅を凝視している。
さすがに周辺住人が対象者を不審がるそぶりを見せ始める。
17:00
対象者が立ち上がり、依頼者宅を周回して最寄駅方面に歩いて行く。
17:08
対象者は最寄駅に到着し、東京方面行の電車に乗車する。
その後は、来た時と同じルートでまっすぐ帰り、居住先も判明。
対象者は調査期間中になんと15日間も同じ様なストーカー行為を行ってました。
しかも依頼者の夫が出社している時間帯を狙っている。
依頼者はこの証拠を持って警察に相談し、対象者のストーカー行為が認められたそうです。
このように家族ぐるみの付き合いで信頼していた人でもこうなる可能性があるという事です。
今回のケースは、万全の態勢で対象者の行動を把握出来ていたので事なきを得ましたが、一歩間違えばどうなっていたかわかりません。
なによりストーカーに対処するには初動が肝心で、この場合最初から対象者の奥さんを交えて話すべきだったと思います。
ストーカー行為は心の病気でもあるので、早急に警察を含むたくさんの人に相談して情報を共有してもらい、自然に監視の目を広げるのがより効果的と思われます。